令和10年(2028年)、
熊野速玉大社は御創建1900年
という大きな節目を迎えます。
謹啓 時下ますます御清祥の段、大慶に存じ上げます。
平素は当大社に尊い御崇敬をお寄せくださり、心から厚く御礼を申し上げます。
熊野速玉大社 御創建の由来
陳者、熊野速玉大社は、熊野の神々が降臨された神倉山から初めて現社地に宮殿を築いて「新宮」と号し、爾来、熊野の神々を斎き祀り、令和十年には御創建から千九百年という慶祝の年を迎えます。
『熊野権現御垂迹縁起』には、熊野大神は「熊野新宮ノ神蔵峯ニ降リ給ヒ 次六十一年庚午年 新宮ノ東ノ阿須賀社ノ北 石淵ノ谷ニ勧請静奉ル 始メ結速玉家津美御子ト申ス二字ノ社ナリ」と記され、また『熊野年代記』『熊野年鑑』『水鏡』には、「景行天皇五十八年春三月 熊野ニ宮殿建ツ 是ヲ新宮ト号ス」と初めて熊野の地に神殿が造られたことが記されております。
悠久の歴史と「甦りの宮」
このように熊野の昔始まりは、まず神倉山を中心とした新宮から起こり、全国には五千社以上の御分社が祀られるに至りました。皇室の御崇敬も篤く、わが国最古の御神像をはじめ、およそ千点を越える神宝が奉納され、中世には百四十度に及ぶ熊野御幸も行われ、「蟻の熊野詣」の諺の如く多くの参詣者で賑わいました。
また「伊勢へ七度 熊野に三度」とも世に謳われ、過去世・現世・来世を守護する「甦りの宮」として、人々を分け隔てなく迎え入れ、平成十六年七月、日本で十二番目となる世界文化遺産にも登録されました。
御創建1900年を迎えるにあたって
このような悠久の歴史を経て、このたび御創建千九百年という歴史的な節目を迎えるにあたりまして、太古不変の日本神道を未来へと繋ぎ、熊野信仰の一層の興隆を願って、特別大祭並びに記念事業を執り行いたく存じます。
つきましては、御神縁深き皆様方には日頃より多大のお力添えを賜わり誠に恐縮に存じますが、何卒「御創建千九百年記念事業」完遂に向けまして、温かい御理解と特段の御奉賛を賜わりたく、伏してお願いを申し上げる次第でございます。
謹白
御創建千九百年大祭とは
熊野速玉大社は、『熊野権現御垂迹縁起』をはじめとする古文献に記されるように、熊野の神々が神倉山に降臨された後、景行天皇58年(128年)に現在の社地へ宮殿を築き、「新宮」と号したことに始まります。その御創建から1900年。幾多の時代を経てもなお変わることなく受け継がれてきた、祈りと信仰。この佳節に、神々への感謝を捧げ、未来へ祈りをつないでまいります。
御創建1900年奉祝大祭は、令和10年4月23日に斎行いたします。
神話
熊野大神 熊野新宮ノ神蔵峯ニ降リ給ヒ、
結・速玉・家津美御子ト申ス二字ノ社ナリ
古代
(『熊野権現御垂迹縁起』『熊野年代記』『熊野年鑑』『水鏡』)
神武天皇即位前紀(戊午年)
「熊野神邑に到りて 且ち天磐盾に登る」(『日本書紀巻第三』)
景行天皇58年(128年)
熊野の新宮はこの御時にぞはじまり給へる(『水鏡』)
天平神護4年(768年)
孝謙天皇より「日本第一大霊験所・根本熊野大権現」の勅額を賜り、熊野三山で最初に権現号を得る
奈良時代(8世紀)
神仏習合が広まり、熊野の神々は薬師、千手、阿弥陀如来として過去世、現世、来世の三世を救う神仏として信仰を集める
平安初期(9世紀)
十二社殿の形態が整い、『延喜式神名帳(901年)』に熊野早玉神社と記す 熊野速玉大神・夫須美大神の御神像が製作される
平安後期・鎌倉・南北朝
平治元年(1159年)
平重盛、社殿落成を記念し梛の木を植える(現在の御神木)
応保2年(1162年)
後白河上皇の熊野詣 新宮にて「御正躰の鏡所々輝きて見ゆ あはれに心すみて 泪もとどまらず なくなく読みみたるほどに」(『梁塵秘抄』)
建久9年(1198年)
後鳥羽上皇の熊野詣 以後二十八度の熊野詣を重ねる
延喜7年 〜 弘安4年(907年 〜 1284年)
熊野御幸 上皇方の百四十度を数える熊野詣
明徳元年(1390年)
後小松天皇、足利義満、諸国の守護が熊野早玉神社に神宝を調進 約千点に上る国宝古神宝として現在に伝わる
桃山時代(1590年頃)
豊臣秀吉が早玉牛王宝印を用いて諸国の大名と誓約書をかわす
江戸時代
熊野三山富くじが盛んとなり、大名への貸付事業が行われる
明治元年(1868年)
神仏分離令発令 国家神道時代
明治16年(1883年)
熊野川から打ち上げた花火で社殿が消失 御神体、神宝類難を逃れるも戦後まで白木流れ造りの社殿に奉斎
明治30年
夫須美大神坐像が国宝に指定
明治32年
熊野速玉大神坐像が国宝に指定
大正4年
官幣大社に列せらる
昭和15年(1940年)
御神木 梛が国の特別天然記念物に指定
昭和27年 〜 42年
昭和の大造営 彩色熊野権現造りの社殿を再建
平成6年 〜 9年
御大典記念事業として大禮殿と結宮を再建
平成16年7月
熊野速玉大社と神倉神社が世界文化遺産に登録
平成21年8月
世界遺産登録記念「神なぎの舞」完成奉告祭を斎行
平成23年9月
紀伊半島大水害により、御旅所、御船島を含め大災害が発生
平成24年
沖縄の梛を発見、本土復帰四〇年平和祈念式典を開催
平成26年5月
スペイン サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂において、世界平和を祈念し「神なぎの舞」を奉納 同大学で宮司が特別講演
平成27年3月
熊野速玉祭と御燈祭りが国の重要無形民俗文化財に指定
令和2年12月
インド・マハーボーディー寺院の聖なる菩提樹の苗木と、御神木 梛の苗木との聖木交換式を行い、世界平和の祈りを捧げる
令和6年7月
世界遺産登録二十周年記念「くまのこどもサミット」を開催
御創建千九百年記念事業
熊野速玉大社では、太古より受け継がれてきた祈りと熊野信仰を次代へ確かに継承するため、
次の記念事業に取り組んでまいります。
この尊い歴史と文化を、皆様とともに未来へ伝えてまいります。
一
国宝修理事業 並びに 御神像複製事業
【事業予算:二千万円】
日本の至宝を未来へつなぐために、経年劣化による国宝古神宝の修理を毎年継続して行うための基金、及び日本屈指の御神像四体の複製を製作して古神宝とともに熊野神宝館に展示し、熊野信仰への理解と文化財の保存に努めます。
二
境内整備事業 並びに 調度品の新調
【事業予算:八千万円】
拝殿拡張工事、拝殿・参集殿防水工事、双鶴殿耐震工事、調度品の新調、参拝者駐車場の整備等、参拝者の増加に伴う諸工事を行います。
三
式年奉祝大祭祭典費 並びに 奉賛記念品費
【事業予算:一千万円】
式年奉祝大祭を厳修するとともに、ご奉賛くださった皆様へお贈りする記念品を調製いたします。
四
奉祝記念行事関係費
【事業予算:一千万円】
御創建1900年を広くお伝えし、未来へ祈りを繋ぐため、各種奉祝記念行事を執り行います。
【事業予算総額】一億二千万円
御奉賛に対する御待遇
御神前にてご芳名を奏上し、
ご奉賛金額に応じて特別記念品を
お送り申し上げます。
| 一千万円以上 | 特別記念品、特別感謝状、芳名奉掲、祭典ご案内 |
|---|---|
| 五百万円以上 | 特別記念品、特別感謝状、芳名奉掲、祭典ご案内 |
| 百万円以上 | 特別記念品、特別感謝状、芳名奉掲、祭典ご案内 |
| 十万円以上 | 特別記念品、感謝状、芳名奉掲、祭典ご案内 |
| 一万円以上 | 特別記念品、感謝状、祭典ご案内 |
特別ご奉賛のお申し込みの流れ
■Webフォームから
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1
フォームからお申し込み
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2
御奉賛
■お電話で
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1
社務所へお電話
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2
熊野速玉大社より申込書を郵送
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3
必要事項をご記入・ご返送
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4
御奉賛
お問い合わせ
熊野速玉大社(社務所)
電話:0735-22-2533
お申し込みフォーム
『紀伊國名所圖會』(和歌山大学図書館所蔵)
出典:国書データベース https://doi.org/10.20730/100290093