未来ヲ読ム 令和8年9月29日

神々をお迎えする新宮の速玉祭

境内からまちへ、熊野川へ。例大祭から読む新宮の風景

熊野速玉大社では、10月15日・16日の二日間、例大祭を斎行いたします。境内を起点に、新宮のまち、そして熊野川へと舞台を広げながら、さまざまな神事を執り行います。神事をたどっていくと、いつもの新宮の風景にも、長く受け継がれてきた祭りの時間が重なって見えてきます。

まちを渡御する神々

例大祭では、神馬、神輿、御船による渡御が行われます。15日の神馬渡御式では、御神霊をお遷しした神馬が市内を渡御します。16日の神輿渡御式では、御神輿が市内を進みます。

熊野の神々は、神倉山に降り立たれたのち、現在の熊野速玉大社の社地に宮を築かれ、「新宮」と号されたと伝えられています。

例大祭では、この新宮の由来となった故事にならい、御旅所に「杉ノ仮宮」を設け、古式に則って神事を斎行します。浄闇のなか松明だけが灯され、厳かで特別な雰囲気に包まれます。

熊野川を進む早舟

16日の御船祭では、御神霊をお遷しした神幸船が熊野川を進み、御船島へと向かいます。その前後には、早舟が島の周囲を巡って競漕します。水しぶきを上げて進む早舟は、御船祭を象徴する光景の一つです。

しかし、御船祭は早舟競漕だけではありません。神々をお遷しした神幸船を早舟が先導して熊野川を進み、御旅所に至るまでの、一連の渡御神事によって成り立っているのです。熊野川は、熊野を訪れる人々が舟で行き交った参詣道として、長く親しまれてきました。御船が進む熊野川の風景も、そうした歴史を知って見ると、より感慨深く感じられます。

二日間の主な神事

二日間にわたり、熊野速玉大社と新宮のまち、熊野川を舞台に、さまざまな神事が執り行われます。主な神事と、ご参拝・ご見学に際してのご案内を、以下にご紹介します。

10月15日

時刻神事ご案内
午前11時本殿大前の儀本殿にて祭典を斎行します。一般の方は周辺からご覧いただけます。
午後2時神馬渡御式御神霊をお遷しした神馬が市内を渡御します。交通ルールを守り、歩道からお見送りください。
午後4時30分御旅所神事御旅所にて神事を執り行います。御旅所周辺からご覧いただけます。

10月16日

時刻神事ご案内
午後2時神輿渡御式神様が市内を渡御されます。交通ルールを守り、歩道からお見送りください。
午後4時30分御船祭御神霊をお遷しした神幸船が熊野川を進み、御船島へと向かいます。早舟競漕は、御船島周辺の川原からご覧いただけます。スタート・ゴール付近は立入禁止です。
午後5時30分御旅所神事御旅所にて神事を執り行います。御旅所周辺からご覧いただけます。

※当日、祭典の進行により時間が若干前後する場合がありますのでお含み置きください。

ご参拝に際して

神事をご覧になる際のお願い

祭典中は祭場内にお入りいただけません。本殿大前の儀に参列される方には席をご用意し、玉串拝礼の際に拝殿内でお参りいただけます。一般の方は、祭場周辺からご覧ください。神馬、神輿、御船には、関係者以外は近づくことができません。係員の案内に従い、神事の進行にご協力をお願いいたします。

写真・動画の撮影について

一般の方によるドローン撮影は禁止です。また、御旅所神事ではフラッシュ撮影をご遠慮ください。撮影の際は、祭儀・渡御の妨げとならないようご配慮いただき、係員の案内に従ってください。

駐車場について

10月16日は、神輿が通る東門付近を駐車禁止とします。その他の境内駐車場は通常どおりご利用いただけます。また、熊野川の川原を臨時駐車場としてご利用いただけます。駐車の際は、警備員の指示に従ってください。

雨天・荒天時について

雨天・荒天等により、神事の内容を変更または中止する場合があります。変更・中止等については、公式サイトおよび公式SNSでお知らせします。


※例大祭は「新宮の速玉祭」として、2月に斎行される御燈祭りとともに「新宮の速玉祭・御燈祭り」の名称で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。