現在ヲ読ム 平成31年1月1日

「新日本の命なれ」 | 平成三十一年

本年は天皇様の御代替りが行われる年にあたります。いつも国民とともにと願われる陛下は、皇后様とご一緒に幾度も被災地に足を運ばれ、 膝をおつきになって被災者に寄り添われ、励ましてこられました。どれほど多くの方々が、陛下のこのお姿に、感動し、勇気づけられたことでしょう。

四月三十日を以て平成の時代が終わりを告げることに一抹の淋しさも感じますが、五月一日に皇太子様が御即位あそばされ、新しい日本の国造りが始まります。憲法の第一条には「天皇は日本の象徴であり、日本国民総合の象徴である」と規定されています。この国には素晴らしいものが沢山あります。しかしながら、今の世情の如く余りにも人間性を失った目に余る日本人の姿が耳目を集めていることも事実です。

天皇陛下をそのような国民の象徴にしてしまって良いはずがありません。今こそ新日本の命となって学び、努力を惜しまない真(まこと)をもった姿を取り戻さなければと思います。これから御代替りを迎えるまでの間を新しい国造りを担う国民として、いま一度天皇様への感謝と自らのあり方を顧みる時としたいものです。

生きていく子供らに寄せた、郷土出身の文豪 佐藤春夫の校歌が残されています。私はこの謙虚、清廉、研鑽の姿こそが新日本の命であると信じ、今でも時々歌っています。

丹鶴小学校校歌(たんかくしょうがっこう)

一、 丹鶴(にづる)の城の 山かげの 門は川辺に移し来ぬ
   流れてやまぬ 川の面(も)の  日に新しき 学びこそ
   新日本の命なれ 新日本の命なれ 我ら努めてやまざらん

二、 心明るく すこやかに 真心の人たらんかな
   流れの岸に たとえばや きのうもきょうもかわらざる
   学びの窓の我がねがい 学びの窓の我がねがい 我ら努めて やまざらん

全国熊野会会長 熊野速玉大社宮司 上野 顯


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