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著書・物語本

願いが叶う「神さまポイント」

『神さまポイント』に寄せて

熊野速玉大社宮司 上野 顯

神様を好きになる人は沢山いても、神様から好かれる人は少ないものです。
私達は豊かな人生を願いながら、実は逆の方向にいることになかなか気がつきません。
『神さまポイント』は、そんな身近な日常の暮しを振り返り、昨日まで忘れていた小さな幸せや思いやりの大切さを、もう一度あなたの心に灯してくれる絵本です。
作者の平野薫禮さんは、熊野を拠点として活躍されている素晴らしいアーティストで、自然の織りなす美しい北山川の畔で、意欲的に創作活動を続けておられます。
平野さんは、責任感よりも思いやりの心を持つことの方が大切であること、そして思いやりに溢れた人間らしい行いをすることが、自分の未来を救うということを、絵本の中で示唆しています。
コロナの影響で人間関係が薄れつつある今の時代にこそ、作者のこの想いを大切にしたいものですね。
さあ、今から皆んなで神様ポイントを集めましょう。

紀州熊野や西日本民話より「くじらのはなし」

『くじらのはなし』発刊に寄せて

熊野速玉大社宮司 上野 顯

小学生の頃、隣町の三輪崎や捕鯨の町 太地で鯨が捕れると、父に連れられて見学に出かけたものでした。浜に上がった 見たこともない大きな黒い魚 (魚だと思っていました)にびっくりしたことを覚えています。
捕れると、周辺の七町村が潤うといわれたほど鯨はとても貴重で、寒村の大きな収入源となりました。肉だけでなく、 内臓を茹でたうでものや、皮付きの脂肪を乾物させた保存食のほか、鯨の油はロウソクや石鹸となり、髭は工芸品に加工されるなど、鯨は神様からの賜りものとして昔から大切に扱われてきました。

また、太地の恵比須神社には鯨の骨で造られた鳥居があり、三輪崎の八幡神社には和歌山県指定の無形民俗文化財「鯨踊り」が伝わっています。私たちの祖先は 鯨の命と引き替えにして、多くの村人の暮らし が救わ れ て き た ことを忘れないようにと、鳥居を建てたり踊りや民話にして語り継ぎながら、鯨への感謝と供養、慈しみの心を伝えてきたのです。

この度、熊野地方を中心に活躍されておられるアーティスト 平野薫禮さん(熊野速玉大社 権現講員)が、このような想いを込めて、全国の鯨に纏わる民話の中から子供たちに読んで聞かせてあげたいお話を選び、 綺麗な絵本にして出版されました。悠か縄文時代に、すでに鯨の骨の加工品 が発見されていることからも、日本人は大昔から鯨の恩恵に預かってきたことがよく分かります。

この絵本が、欧米諸国と異なる《日本人と鯨との深い関わりの歴史》に触れるきっかけの一助となることが、作者の純粋な願いであります。

どうか皆様にもぜひご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。

謹白

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